2016.12.09

いまからでも遅くない!これからコラムで細菌学を発信します!!

学生時代に基礎学問に対する評価が低いのか?多くの学生が将来臨床医を目指すからに他ならないが、日本では即効性のある臨床経験が最優先され、が根底にあるべき基礎医学の知識はないがしろにされる。

指導する歯科医師の基礎学問に対する認識も十分とはいえず、先輩諸氏から刷り込まれた「基礎なんかいらない」的な意識の影響は大きい。また、基礎分野の教員も“教えてやる”的な態度や学生が興味を持てるような授業をしてこなかった。”卵が先か鶏が先か“で結論は出ないが、国立大学を含多くの大学や複数の学部で講義をした経験から断言できるのは、私立歯科大学の教員と学生のmotivationも総じて低い。

更に、昨今の学生による教員評価制度導入により、学生は授業に対する”過剰サービス“に慣れ、自ら努力して学ぶ姿勢が欠落している。大学も当然のようにプリント配付を求める。プリントで学問が理解できるなら教科書などいらない。近いうちに「学問に王道無し」という言葉は死語になり、「重い扉は真剣に押さないと開かない」などといった落合語録も無駄になる。

良い大学には良い教師がいて良い学生がいる。教師は良い学生に鍛えられて良い教師になる。臨床医も同じことがいえる。良い歯科大学教員が増えることを願っている。

でも、余り悲観する必要はないかも知れない。かくいう自分の学生時代の微生物学の成績は、たった一つの「可」だ。

baikin_komatta

【執筆者紹介】

落合 邦康 先生(日本大学 特任教授)

―経歴 ―
1975年4月 日本大学松戸歯科大学(現松戸歯学部)助手
1987年4月 日本大学講師
2000年4月 明海大学教授(歯学部)
2005年4月 日本大学教授(歯学部)
2016年4月 日本大学特任教授

―所属学会 ―
International Association for Dental Research
日本無菌生物ノートバイオロジー学会
日本消化器免疫学会
日本歯周病学会
腸内細菌学会
日本免疫学会
歯科基礎医学会
日本細菌学会

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