2016.12.02

もう少しまじめに細菌学をやっておけば良かった・・・

折に触れ卒業生の訪問を受けるのは教育機関に在籍するものにとって嬉しいことだ。わざわざ基礎の研究室を訪ねてくる臨床医は多くはないが、臨床経験に基づいた彼らの疑問はこちらも勉強になる。

こんな患者を治療しているが細菌学的にはどう考えれば良いか?誤嚥性肺炎の患者の原因菌は?口腔のプロバイオティクスをどう考えたら良いか?歯周病治療はなぜこんなに難しいのか?メールや電話で熱心に質問されるのも教育者冥利に尽きる。忙しいときも必ず返事をおくる。

また、しばしば講演に呼んでいただいているが、お酒の入った懇親会での質問タイムはいつも盛り上がる。それでも細菌学に対する感想は概ね不評で、おもしろくない、実習は暑いだけで何も覚えていない。菌名を覚えるのが大変だった等々・・・。

しかし、う蝕に歯周病、矯正装置装着、外科の術後感染など日常の臨床で細菌学の知識が切り離せないことを皆さん経験している。いつも「もうすこしまじめに細菌学をやっておけば良かった」で終わる・・・。
haisy_chiryo

【執筆者紹介】

落合 邦康 先生(日本大学 特任教授)

―経歴―
1975年4月 日本大学松戸歯科大学(現松戸歯学部)助手
1987年4月 日本大学講師
2000年4月 明海大学教授(歯学部)
2005年4月 日本大学教授(歯学部)
2016年4月 日本大学特任教授

―所属学会―
International Association for Dental Research
日本無菌生物ノートバイオロジー学会
日本消化器免疫学会
日本歯周病学会
腸内細菌学会
日本免疫学会
歯科基礎医学会
日本細菌学会

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