2017.02.17

初診コンサルティングの目的

初診コンサルでの目的は「如何にして患者さんに行動変容をして頂くか」です。
口腔内を健康な状態に維持するには歯科医院に通うだけでなく、定期的なホームケア、更には普段の行動をより歯の健康に寄与する方向に患者さんの行動変容を起こさなければなりません。

これらは歯科医療従事者の方々にとって当然の認識ですが、一般の患者さんにとってはとても大きな課題となります。
例えば食習慣はう蝕と大きく関連していますが、歯を磨いてさえいれば虫歯にはならないと思っている方々は今でもたくさんいらっしゃいます。

患者さんに予防の重要性を説き、患者さんの意識を変容して頂くことが初診コンサルティングの目的です。

一般的な生活者の歯に対する意識は、ライオン株式会社が2014年に行った調査では以下の様な結果が出ています。

《Q.歯科医院へどのようなきっかけで行きますか?》─────────────────────────

 ■1.痛みの症状が出た時 80.20%

 ■2.しみる症状が出た時 18.50%

 ■3.健診で指摘された時 12.30%

 ■4.歯ぐきが腫れた時 11.10%

 ■5.歯石が気になった時 9.90%

 ■6.歯ぐきから出血した時 4.90%

 ■7.他人からすすめられた時 3.70%

 ■8.着色が気になった時 2.50%

 ■9.口臭が気になった時 0.00%
─────────────────────────────────────────────────

例え水面下で疾病が進行していても、異常を感じなければ歯科医院には行かず、そういった患者さんほど治療が終了したり、治療途中でも痛みが引くと通院をやめてしまうことがあります。

患者さんに行動を変容して頂く為には、将来のリスクについてご説明することで、予防メインテナンスの重要性を理解して頂くしかありません。

そのために初診コンサルティング時に、治療完了を目指した説明ではなく、生涯健康な口腔状態を維持することを目指した説明をしなければならないのです。

次回は初診コンサルティングのポイントの一部をご紹介いたします。

虫歯

参考文献
<生活者と歯科医療従事者に聞く ~歯周病ケアに関する意識調査~>
河村 有美子, ライオン株式会社, 2014年10月
博報堂生活総合研究所「生活定点」調査

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