2017.06.16

環境整備のための資金調達

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
投資目的にあった資金調達は?
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

具体的に下記のようなケースで、どんな資金調達が向いているのかあげていきます。

※融資条件の期間や金利は、目安です。詳細はそれぞれの金融機関により異なりますのでご了承下さい。

■内装のリニューアルを行う場合
おすすめ度: 1位=銀行借入 2位=自己資金 ×=リース・クレジット

銀行借入での調達がベストといえます。 なぜなら内装設備の場合、金融機関からの借入れ条件があまり厳しくないからです。

おおよその借入期間は10年ですが、中には15年程で借入できるケースもあります。 金利も無担保で年利1.0~2.5%程度が多いかと思いますのでリスクは高くないといえます。

小規模の変更であれば現金でも良いですが、大中規模の内装工事になると金額も何百万と大きくなりますので自己資金を投入するより、借入で対応する方が他の何かのために現金を残せるので安心ではないでしょうか。

なお、内装設備にリース・クレジットは適用できないケースが多いです。

例)金額:1,000万 金利:2.5%
期間:15年で借入れた場合の支払い \66,679-(月々)

■運転資金を調達する場合
お勧め度: 1位=自己資金 2位=銀行借入 ×=クレジット・リース

定期管理を取入れる際に、スタッフの増員・予防システムの告知などの必要も出てくるかと思います。運転資金は、出来れば自己資金で補うのがベストでしょう。

銀行借入で調達するのも一つですが、運用用途が理解されにくく、金融機関のリスクが高くなると判断されるため、短期融資高金利になりがちです。
そのため、借入期間は1~5年、金利は2~5%程度と他の借入に比べると条件が悪くなってしまいます。

ポイントとしては、患者さんの数が減ってきたから、院内のシステムを変えようとして運転資金を調達しようとするとせっかく患者さんにとって良い方向への変化であったも金融機関にとっては苦しくなってからの変更であると認識されがちです。

先を見越しての対応がやはり重要となります。クレジット・リースは対象物がないと契約できませんので、運転資金の場合は一般的に対象外となります。

例)金額:1,000万 金利:3%
期間:5年 で借入れた場合の支払い \179,687-(月々)

■ユニット・レントゲンを増設する場合
おすすめ度:1位=銀行借入 2位=クレジット 3位=自己資金 ×=リース

ユニットやレントゲン等の医療用機器を購入する場合、銀行借入かクレジットが向いていると思います。借入であれば、設備機器関連の借入は医療機器専用の商品などもあり、比較的好条件で借り入れすることができます。

基本的には法定耐用年数に合わせて 期間6~7年 金利1.5~3% ですが、ジャパンデンタルの機械ローン等のように15年で借入できるような商品も存在します。

クレジットも、簡便な手続きと、最近では銀行借入並みの金利の商品も出てきていますので十分活用できる調達方法と言えそうです。

リース購入に関しては可能では有りますが、契約期間が終わっても再リース料を払い続けることになります。リース契約終了後に買い取る場合でも、中古医療機器の売買にあたる為、一度メンテナンスを受けてから(歯科医院負担)、 買い取り費用を払うことになる場合もございます。リースは見た目の金額が魅力的ですが、総額での比較が必要となります。

借入・クレジットであれば自己所有扱いで契約が終了した後に、支払いが発生する必要はありません。 また、リースは法定耐用年数に準じた期間で契約を結びますが、借入・クレジットにはその制限はありませんので、長期で契約が出来る可能性もあり、月々の負担を減らせることもメリットです。

例)金額:250万 金利:2%
期間:7年 で借入れた場合の支払い \31,919-(月々)

■患者説明用ソフトを購入する場合
おすすめ度:1位=リース 2位=借入・クレジット 4位=自己資金

いわゆる『陳腐化が速い商品』(短期間で更新していく可能性が高い商品)はリースが使い易いと言われております。 中には、リースという商品をなんとなく審査が楽だから使っている先生も多いのでは無いでしょうか?
ここでリースのメリットの1つを 具体的に「患者説明用ソフトを購入したケース」で紹介してみます。 分かりやすくするために 金利は考えずに説明いたします。

・購入商品:患者説明ソフト
・価格  :120万
・契約年数:5年(法定耐用年数)
・4年終了後の5年目初月に新たに100万のソフトを更新

上記の場合、最初は月々2万円のリース料となります。 契約年数5年の内、丸4年が経過した時に、新しいソフトへ更新しなければならなくなった場合を想定しております。

丸4年終了までの支払った合計金額 2万円×12ヶ月×4年=96万(4年分のリース料)

この状態では、残り1年分の24万円はまだ残ったままです。 普通なら、あと1年は月々2万円を払いながら新たなソフトの支払いが発生するか、一度残り24万を現金で精算することになります。 それがリースの場合、残りの24万を、新しく購入した100万に上乗せして再度124万のリース契約として結ぶこともできるのです。

すると今後の毎月の支払は124万円÷12ヶ月÷5年=2.07万円となります。
「一時的な、大きな現金の持ち出しを減らすことができる!!」 これがリースの大きなメリットといえます。 また、リースであれば自分の資産ではない(リース会社の資産である)ので、資産計上しなくても良いので、総資産が軽くなり、決算書上でのバランスが良くなります。常に次の投資の為に資金調達を行っている医院様などでは、リースを上手く活用することで、次の融資を受けられやすい体制を整えることもできます。

例)金額:120万 リース料率:1.80%(年率換算:3.07%)
期間:5年でリースした場合の支払い \21,600-(月々)

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
まとめ
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

上記の条件をまとめると、

運転資金   =自己資金
内装設備   =銀行借入
医療機器   =銀行借入orクレジット
ソフトPC関連=リース

がお勧めの調達方法となります。

現在、長年に渡る不況でこれ以上金利は下がらないところまできており、超低金利の時代が続いています。

投資を行う側に取っては、良い条件で融資を引き出せる大きなチャンスでも有ります。

今だからこそ、上手な資金調達を行ってさらなる定期管理型医院へのシフトのタイミングかもしれません。

money_satsutaba2

ポップアップ