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2026.09.10

第20回DNA特別講演会でご講演頂きました柳沢正史先生が「2026年アルバート・ラスカー基礎医学研究賞」を受賞!

2026年8月に開催されたヨシダグループ120周年記念「第20回DNA特別講演会」など、弊社のイベントでも多大なるご協力をいただいております筑波大学の柳沢正史先生が、スタンフォード大学のエマニュエル・ミニョー先生とともに「2026年アルバート・ラスカー基礎医学研究賞」を受賞されました。

アメリカの医学界で最高峰とされる本賞の受賞をヨシダグループ一同、心よりお祝い申し上げます。

今回の受賞理由は、「覚醒を維持する脳内ペプチド『オレキシン』の発見と、その欠乏が睡眠障害であるナルコレプシーを引き起こすことの解明」です。この発見は、人類の「睡眠のメカニズム」に対する理解を根本から覆す画期的なものでした。

■ 睡眠の謎を解き明かすまでの軌跡
柳沢先生の研究は、当初「機能不明の受容体(オーファン受容体)」を刺激する未知の物質を探し出すという野心的なアプローチから始まりました。その結果、脳内で特定の受容体を活性化させるペプチドを発見し、これを「オレキシン(ギリシャ語で食欲を意味する言葉に由来)」と名付けました。

当初は食欲に関わる物質と考えられていましたが、オレキシンを持たないマウスを夜間に観察したところ、突然倒れて直接レム睡眠に落ちるという奇妙な現象(ナルコレプシー特有の症状)を発見したのです。

時を同じくして、遺伝性ナルコレプシーの犬を10年にわたり研究していたミニョー先生が、病気の原因がオレキシン受容体の変異であることを突き止めました。未知の物質を探求した柳沢先生と、特定の病気の原因を追究したミニョー先生。全く異なるアプローチから出発した二人の研究が奇跡的に交差し、「オレキシン不足がナルコレプシーを引き起こす」という真実が明らかになりました。

■ 医療の未来を切り拓く多大なる貢献
この発見は、長らく謎に包まれていた「睡眠と覚醒の制御」に初めて分子レベルでの解明をもたらしました。現在では、このオレキシンの仕組みを応用し、無理に鎮静させるのではなく「自然な眠りを誘う」依存性の低い新しい不眠症治療薬がすでに実用化されています。

さらに、つい先日の2026年8月には、ナルコレプシーに対する画期的な新薬(オレキシン受容体作動薬)も米国FDA(食品医薬品局)で承認され、過度な眠気に悩む多くの患者さんへの貢献が期待されています。

柳沢先生のたゆまぬ探求心と、医学の発展への多大なご貢献に深く敬意を表しますとともに、今後のますますのご活躍を祈念いたします。

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