株式会社ヨシダ

歯科従事者のための会員サービス

G-PLUS

5-3. 医院スタッフ採用準備

医院に必要な備品準備について

※アンケート協力:太陽歯科衛生士専門学校 (昼間部 54名、夜間部 24名)

Q1

何を見て、求人募集を探しますか?

就職先を探すのは学校に寄せられてくる求人票が中心である。しかし、インターネットの就職サイトの普及やハローワークでも求人票をインターネットで公開されていることから、幅広い就職先の情報収集のためにインターネットが活用されていることがうかがえる。
多くの学生が、就職を希望する歯科医院を見学する前に歯科医院のホームページで歯科医院の内容を確認している。
歯科衛生士の採用を考えている歯科医院にとって、ホームページは必要条件ではないかと考えられる。ホームページがなければ求職者が確認作業を行えず、その時点で就職先候補から外されることになる。

何を見て、求人募集を探しますか?
Q2

勤務する医院を選ぶ場合の条件は?

① A. 通勤時間は30 分以内

多くの歯科医院は勤務時間が長いために、通勤時間は短い方が良いと考えている。スタッフ募集の際には、地域を絞った広告媒体や紹介を利用した方が、採用に繋がりやすいだろう。

② A. 中規模な一般開業医

大人数の歯科医院の複雑な人間関係も少人数による濃密な人間関係もイヤというのが本音でしょうか。これも濃密な人間関係を嫌う傾向を表しているのかもしれない。

③ A. 予防に力を入れている

歯科衛生士の役割は予防にあると考えている学生が多い。就職後も歯科衛生士としての本来の業務であるメインテナンス技術、口腔衛生指導、歯周管理やコミュニケーションを学ぶためにも、予防に力を入れている歯科医院が理想と考えているのであろう。

④ A. 院長は治療に対して常に研究し、スタッフ教育を実践

医療の専門職として、常に学習と成長が必要であると感じている。その上で給与が一定基準以上であるということになる。

勤務する医院を選ぶ場合の条件は?
Q3 & Q4

Q3.イメージする「歯科衛生士の業務」とは?

イメージする「歯科衛生士の業務」とは?

Q4.ご自身が希望する歯科衛生士の業務は?

ご自身が希望する歯科衛生士の業務は?

患者さんへの口腔教育・指導を行い、長期にわたり患者さんの口腔管理を行い、口腔内の状態維持改善のためにPMTCを実施していくのが歯科衛生士業務ととらえているといえる。魅力を感じる業務も、同様な回答が返ってきている。実際の業務では、歯周検査・口腔教育・メインテナンス・ブラッシング指導は、歯科衛生士としての本来の業務として捉えているということでしょう。

Q5 & Q6

Q5.勤務先の設備に求めるものは?

勤務先の設備に求めるものは?

Q6.「こんな医院には勤務したくない」と感じるのは?

「こんな医院には勤務したくない」と感じるのは?

回答を大別すると、安全・安心を担保する施設と自らの業務に関連する施設とに大別できる。フリーコメントを見ても、衛生面に対する意識は高く、「自分が感染したくない」とするだけではなく、「患者さんの安全のためにも絶対に必要だ」とする回答が多く見られる。
こうした衛生面への関心の高さは、歯科衛生士学校での3年間で「清潔域」「不潔域」の概念が徹底して教育されていることによると考えられる。
その上で、歯科衛生士として「やりがい」を持って仕事をしたいという希望がうかがえ、その裏返しが勤めたくない勤務先ということになる。
勤務したくない歯科医院の回答例を見ると、学生達の多くが患者目線で歯科医院を見ていることが判る。こうした新鮮な感覚を歯科医院のカイゼンに繋げることができるのではないだろうか。
歯科衛生士を採用するためにも、滅菌システムや予防システムを構築することを「開業前に検討」する必要があるといえる。

Q7

就職後、長く継続するためのポイントは?

「長く歯科衛生士を続けたいですか?」という問いに対しては、ほぼ全員(96%)が「YES」と答えている。しかし具体的にどの程度の期間勤務するのかを尋ねると、昼間部の学生は、5~10 年とする回答が多い。これは、その間に人生の大きなイベントである「結婚」「出産」を迎えることになるという思いと一致しているのかもしれない。一方、夜間部の学生は、定年までという回答が多い。これは、既婚者や既に母親である人も少なくないためであると言える。
学生の多くが、長く勤務するためのポイントとしてあげているのが「人間関係」である。「院長の人柄」という回答を含めれば全体の68%は人間関係が重要なポイントであるとしている。
既存歯科医院に就職する際には、既にできあがっている人間関係の中に入って行かざるを得ないため、大きな不安とプレッシャーを感じるのは当然といえる。従業員が多くはない歯科医院では、医院内の人間関係を良好に維持するのは、院長としての役割であると言える。

就職後、長く継続するためのポイントは?
まとめ

昨年と今回の結果に大きな変化は見られない。
改めて見えてきたいくつかのポイントをまとめておきましょう。

1.求人票~見学

就職先を選択する基本は学校に寄せられる求人票であることに大きな変化は無い。ただし、インターネットの求人サイトの充実やインターネットのホームページをスマートホンでも閲覧できるようになっているため、インターネットの重要性が増している。
当然のことながら、歯科医院としてホームページを準備することは、求人の必須となってきている。

2.仕事に対する考えに応える

専門的な知識と技術を活かし、国民の口腔衛生向上に貢献したいとの理想を持っていることは今回のアンケートからも明らかである。
そのために、安全の担保と業務のやりがいを求める傾向は明白である。この思いに応えるために、滅菌システムの充実は不可欠であり、予防用のユニットやPMTC機器が用意されていれば、自らの仕事が重要視されていると実感できるということです。

3.働く上での不安感を解消する

勤務前の歯科衛生士が不安を感じているのは、人間関係であると言える。特に新規開業の際には、全員が初対面ということもあります。 そうした中で良好な人間関係を構築するためには、

①院長の方針や考えをスタッフに伝える。
②開業前にスタッフ研修をじっくりと行い、スタッフの特性を知る。
③研修期間中に院内のルールをスタッフと決めていく。(協働意識を持たせる)

など、様々な方法が考えられる。
しかし何よりも大事なことは、これから一緒に働いていくスタッフは理想と意欲を持ち合わせた人財であることを認めた上で接していくことではないでしょうか。
そして、成長を促す仕組みが歯科医院には必要だと言えます。

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