これまで歯科恐怖症や障害のある方は、身近に受診ができる医院がなかったため妥協的な治療を受けざるを得ませんでした。しかし通院が負担にならず、安心して歯科医療を受けられる環境があれば、審美性や一口腔単位の治療を選択していただくことも可能でしょう。
医療格差をなくし、健康やQOL向上のためにすべての患者さんのサポートをしたいと思い、現地に開業しました。長年、大学病院勤務の中で専門の保存治療だけではなく、歯科恐怖症の方々の歯科医療にも携わってきた経験と、副院長の歯科麻酔医認定医として障害のある方や有病者の方の治療も積極的に行ってきた経験を活かし、かかりつけ歯科医院として地域医療に貢献したいと考えています。
開業にあたり、当院の理念を実現できる設備環境を整えました。院内はすべてバリアフリーとし、ベビーカーや車イスが自由に移動できるスペースとしたことはもちろん、静脈内鎮静法なども行える特診室を完備しました。特診室に導入したデジタルマイクロスコープ搭載のユニットは、インスツルメントテーブル、チェア部が独立したカートタイプのため、車イスのままでも治療が可能です。一般診療室に導入したユニットチェア全体が20度傾斜する単独チルト機構を搭載しているため、腰が曲がったご高齢の方やお腹の大きな妊婦の方も体の負担が少ない治療を受けていただくことができます。